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4ウェイスピーカーが、オーディオ機器の音の調整に良い理由
オーディオ機器の音の調整には4ウェイスピーカーが、良いことには理由があります。
もちろん4ウェイスピーカーなら何でも良いのではなく、限りなくフラットなレスポンスを目指して設計された4ウェイスピーカーを必要とします。
昔、スピーカー製作するオーディオメーカーが言っていた、CDに入っている音をすべて再生するするように設計された4ウェイスピーカーなどです。
圧倒的なワイドレンジ再生、フラットレスポンス再生を目指して設計された4ウェイスピーカーが最も良いと考えられます。
低音に再生に関しては、現在のような量感を得る低音ではなく、クリアーで明快な低音という正攻法の低音再生が理想です。
良く設計された4ウェイスピーカーは、オーディオ機器の音の粗を大変良く再生してしまいます。
4ウェイスピーカーは、良く設計されたオーディオ機器では大変すばらしい音で再生しますが、設計の良くないオーディオ機器ではオーディオ機器の音の粗が目立ってしまい良い音では再生されません。
普通のスピーカーで視聴しても聞こえにくい音の粗も4ウェイスピーカーでは、はっきりと再生してしまうので音の細部を簡単に判断ができるからです。
良い設計の4ウェイスピーカーは、オーディオの音を調整するのに最も向いていると思います。
なぜ、調整のできないフラットレスポンスの4ウェイスピーカーが良いのか?
フラットレスポンスの4ウェイスピーカーにアッテネーターやバイワイヤリングなど方法で調整することができれば、オーディオ機器を音を調べているときに音に対して不満が発生したとき、製作したオーディオ機器の音に原因があるのかスピーカーの音のに原因があるの判断を難しくしてしまいます。
オーディオ技術者たちは、製作するオーディオ機器の音だけを考えるだけでが足りなく、スピーカーの調整不足などを考えざる得なくなり、スピーカーの調整すると何が原因で音が変化するのか理解することが難しくなるので、オーディオ機器の音を調整していく過程で迷いが生じてしまいます。
このような状況でオーディオ機器の音を調整していくと、製品の音の調整に偏りが発生しやすくなり、他のスピーカーで視聴したときに調整した時の音とかなり違いがでてしまう場合があると思います。
そのような理由からオーディオ機器を調整するスピーカーは、調整ができないフラットレスポンスの4ウェイスピーカーが向いていると思います。
また4ウェイスピーカーは、ネットワークの構造が複雑な為に、出来の悪いオーディオアンプでは上手く再生できずオーディオアンプの音の欠点などを良く再生します。
上手く再生できないという理由は、ネットワークに使用されているコイルやコンデンサーに上手く電力を供給できないからです。
オーディオアンプでいえば4ウェイスピーカーの複雑なネットワークを押さえつけて完全に再生させることができるのが、ドライヴ能力が高いオーディオアンプということになります。
4ウェイスピーカーのの複雑なネットワークにも乱れずに電力を供給して良い音を再生できる実力があるのが高級なオーディオアンプということになります。
良くできた4ウェイスピーカーを良い音で再生させることができると、そのオーディオ機器は間違いなく良い音質のオーディオ機器だといえます。
オーディオ機器の音の調整、音決めの最適だったと思われるスピーカー
かつての日本の大手のオーディオメーカーは、真剣に高音質を追及している時代がありました。
約30年前に日本の大手のオーディオメーカーは、オーディオで最も大切な音の出口であるスピーカーというもを真剣に考えていたと思います。
その時代のオーディオの状況は、オーディオに新しくディジタルオーディオのCDというものが登場し始めたときでした。
オーディオに新しくCDというオーディオが登場したことで、主流であったアナログオーディオからオーディオの考えを大きく改める必要が出てきたからです。
ここでは混乱を招きかねないのでCDとアナログレコードの音ついての考えは、割愛させていただきます。
CDの登場によって、アナログレコードでは難しかった周波数帯域のフラットの再生と広いダイナミックレンジの再生が実現できるようになりました。
特にCDの低音の再生は、画期的な進歩があり、アナログレコードでは再現が難しかったフラットでクリアーで明快な低音が再生を実現することができるようになりました。
これまでのアナログオーディオでは、分解能のない量感のある低音であっても個性ということで処理されていましたが、CDの登場で解像度の悪い不明瞭な低音は良くないということになりました。
その時の最先端を進んでした大手の日本オーディオメーカーは、オーディオの音というものについて新たに一から追求することを努力していたと思います。
スピーカーでいえばハイテク素材の利用やオーディオアンプではボリュームのクオリティ、入力セレクターのクオリティの見直しを図るようになりました。
また、驚いたことにオーディオにCDが登場したことによって、これまでのアナログの関連のレコードプレーヤーやイコライザーアンプなどのクオリティは大幅に改善されていきました。
CDは、基本的に2~20000Hzまでの周波数をフラットに記録されており、最大96dBの広いダイナミックレンジを持ちます。
当時の日本のオーディオは、CDに入っている音をすべて再生することが理想だと考え、たいへん真面目にオーディオを追求していました。
そのためにオーディオの音の出口で最も重要なスピーカーを見直す必要がでてきました。
スピーカーの高音の再生をより伸ばすためにハイテク素材のハードドーム化して、中音域は、大幅な解像度を向上のためハイテク素材のドーム型、低音をクリアーで明快な音を再生するために紙パルプコーンに変わるハイテク素材の使用するようになりました。

オーディオメーカーの各社独自のハイテク素材を利用して、CDの中に入っている情報をすべてを再生することでカラーレーションのない音で実現するために競いあっていました。
カラーレーションのない音での再生といっても、すべての素材には固有の音をもっているので現実には不可能かもしれませんが、オーディオメーカーが理念としてもつことは大切なことだと思います。
CDの中に入っている音を高解像度でクリアーで明快な音を再生を実現するために、資本と技術力のある大手のオーディオメーカーは、スピーカーユニットを増やしてCDの中に入っている情報をすべてを再生することにチャレンジでしていきました。
良いバランスの4ウェイスピーカー製作は、音を4つの帯域ごとに分ける必要があり音のバランスを取るのがたいへん難しく、各ユニットの素材による音色のつながりなどの問題が多く発生し、大変な作業になります。
優れた4ウェイスピーカーを製作するためには、多くの試作品を製作して実験しなければならなく高額な予算が必要となるために、スピーカーを製作・実験できる環境がある大手のオーディオメーカー以外は製作することが難しいでしょう。
かつての日本のオーディオメーカーは、現在とは異なり最高の音・音質を求めてスピーカーの仲でも頂点の形である良質な4ウェイスピーカーを製作していました。