File No.18-2 プロ用オーディオとは、何か?(2) -アンプ-

プロ仕様のオーディオアンプの条件

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プロ仕様のオーディオ・アンプとは

プロ仕様オーディオアンプの特徴は、民生用オーディオアンプの特徴と異なります。

民生用オーディオアンプの目的は、高音質を追求するところにあります。 高音質の追求とは、超低音から超高音まで周波数レンジを限りなくフラットにして、音の強弱を正確に再生することです。 最近では、あまり言われなくなりましたが、高忠実度再生(HIFI)を実現することが 民生用アンプの目的で特徴です。

それに対してプロ用のオーディオアンプにおける目的は、高音質を追求するという民生用オーディオアンプとは違うところにあります。

プロ用のオーディオアンプは高音質を追求するよりも、

   

『必要なパワー(出力)、耐久性と信頼性、コスト、クオリティ』

を重視して設計されています。

ここで重要なことは、

プロ用オーディオアンプは、民生用オーディオアンプの目的の様に

   

『一番に高音質を追求して、製作されたのではない』

ということです。

以前、プロ仕様で最高音質を追求して製作されたオーディオアンプもありましたが、最近は生産が終了しているようです。

この件に関しては、後の『File』で掲載したいと考えております。

プロ用オーディオアンプが『高音質を追求して製作されたものではない』というのは、どういうものかといいますと、

プロ用オーディオアンプには、高音質以上に重要な要素が必要だからです。

プロ仕様のオーディオアンプの条件

プロ用オーディオアンプにまず必要なものは、パワー(出力)です。 このパワーは、プロが仕事をする上で必要な出力で、その仕事環境で様々です。 もちろんパワーがぎりぎりでは、仕事に支障が出るので余裕のあるパワーが必要ですが、 通常使用するパワーの100倍や1000倍は必要ないでしょう。

次に重要なのが、耐久性と信頼性です。 耐久性は、とにかく壊れにくい製品で長時間使用してもビクともしない製品が望まれます。 信頼性は、音量か変化しても歪むことがないことが重要です。 (これは、民生用でも基本的には変わらないと思います。)

さの次に、コストで価格の安さです。 高価な製品では故障したら修理代が高くつくのと、急なトラブルを考えて高価な製品を何台も予備を置いておくことができません。 よほど財政的に余裕がある会社か有名なアーティストの希望した以外は、高価に製品は置きたがらないと思います。

上記の『パワーと耐久性』は特に重要です。

もし、プロで仕事をしている人に

   

『高音質のアンプと壊れにくいアンプ』

のどちらを選ぶかと質問すると

   

『間違いなく、壊れにくいアンプ』

を選ぶと思います。

プロで仕事をしている人は、それぐらい途中で仕事を中断されることを嫌います。 製作が遅れれば、ペナルティや損害がでるということも理由にあげられます。

少々音質が気に入らなくても仕事はできますが、故障すれば即仕事が出来なくなります。、そのような事情を考えると、プロがオーディオアンプに求める性能が理解できると思います。

民生用オーディオアンプの特性 つづく


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