File No.18 / 04
プロ用オーディオアンプと民生用オーディオアンプの音の違い(1)
プロ仕様のオーディオアンプと民生用のオーディオアンプの音を、スピーカーからでた音を録音して説明していきたいと思います。
録音機材は、ハンディレコーダーのtascam DR-40を使用しました。 スピーカーからでた音を100%とらえることは出来ませんが、民生用オーディオアンプとプロ用オーディオアンプの音の違いは分かるのではないかと思います。サンプル録音した音源は、基本的にレベル調整をしていません。 視聴するボリュームによって大きく印象が変わる可能性がありますので、なるべくボリュームをあわして視聴してください。
左側のサンプルが民生用アンプで 右側のサンプルがプロ用アンプになります。
サンプル1(ロック)
-民生用アンプで録音した音(左)- -プロ用アンプで録音した音(右)-民生用アンプではバックコーラス入ってくる時に、天井まで昇るようなダイナミックに再生されますが、プロ用アンプでは大人しくまとまったような音になります。
サンプル2(ロック)
-民生用アンプで録音した音(左)- -プロ用アンプで録音した音(右)-ロックグループのアウトテイクになりますが、忙しいコンサート合間にスタジオにこもりレコーディングしている場面です。 このサンプルを選んだ理由は、普通の音楽だけのもの以上に二人のアーティストのスタジオでのやり取りに違いが大きく感じたからです。 この音源を民生用のオーディオアンプでは、二人の掛け声に当時の空間(温度)のようなものが感じられ、当時の二人の仲を克明に感じられたからです。 個人的にはありますが、このテイクを聴くと青春の輝きのようなものが感じられ感動しました。 プロ仕様のアンプで視聴すると全体がスッキリと再生されるので、民生用アンプで再生した時の感動のようなもを感じなくなりました。 プロ仕様のアンプで再生では、記録という感じで、民生用は当時の空間にいるような感じがしました。 これは、個人的に感じたことなので理解が難しいかも知れません。
サンプル3(ロック)
-民生用アンプで録音した音(左)- -プロ用アンプで録音した音(右)-プロ用オーディオアンプでは、全体にスッキリと再生されます。 民生用オーディオアンプでは、弾力感のある馬力のある低音の再生されボーカルの声に暖かさが感じられます。
サンプル4(クラッシック)
-民生用アンプで録音した音(左)- -プロ用アンプで録音した音(右)-ピアノ曲ですが、民生用アンプもプロ仕様アンプも音のクオリティは同じぐらい良く再生されています。 民生用アンプは、ピアノの音の芯がしっかり再生され、静かな空間から飛び出てくる音にリアルさを感じます。 プロ仕様のアンプでもかなり良く再生されているとは思いますが、ピアノの音の芯が少し弱く感じます。