File No.54-9  ナローな感じの方が、音が良いという不思議?(9) -アナログ-

ノイズの多いアナログレコードを視聴した感想を解説しています。

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ノイズの多いアナログレコードを視聴していると

普通のオーディオファンが、古いノイズの多いアナログレコードを視聴すると耳障りだと感じるかもしれません。

アナログレコードであっても、ノイズが少ない方が良いのは間違いないことでしょう。

発売から50年以上経過している古いアナログレコードで新品のようなノイズの少ないアナログレコードは、ほとんど得ることができませんのでサンプルに使用している音源には多くの耳障りなノイズが入っています。

サンプル音源に使用したアナログレコードのほとんどが、ジャンク品レコードとして購入したものばかりなので盤質に期待することはできません。

よって、サンプルに使用したアナログレコードには非常に大きなノイズが入っているものも多くあります。

普通ではノイズの多いアナログレコードというのは耳障りで聴きづらいものなのですが、このようなアナログレコードの音に慣れてくると少々のノイズがほとんど気になくなってきます。

ノイズの多いアナログレコードが、良いといっていることではありません。

いろいろと古い骨董品的なアナログレコードを多く視聴していると、少々のノイズなどあまり気にならなくなり、音楽と一体感を楽しめるよになり聴き入ってしまいます。

これは、アナログレコードに入っている音楽が素晴らしいのもあるのですが、昔のアナログレコードの音の中には何か人の心を動かすものがあるように思います。

昔のアナログレコードを聴いて

今回、昔のアナログレコードを視聴して、あらためて感じさせられたことがあります。

昔のレコードを聴いていると、何か安心するような気持ちになりました。

最近ではマルチトラックを駆使した大変高度な録音を駆使してアルバムが製作されるようになりましたが、余りにも録音や編集に拘ることによって歌や楽器を演奏するアーティストとの間に距離感があるように感じてしまいます。

アーティストとの距離感が原因かどうかは分かりませんが、最近のアーティストの作品の多くは最初のうちは魅力を感じるのですが、数年しないうちにあまり聴かなくなり、そのうち全く聴かなくなることが多くあります。

昔のアナログレコードには、だだそこに音楽があるだけのシンプルなものが多く、ハイレゾ音源によくあるような小ざかしく加工された音楽とは無縁の存在です。

そのようなところに昔のアナログレコードの音楽には、ハイレゾ音源の時代にはない魅力があるのかも知れません。

昔のアナログレコードを視聴していると、どれも素晴らしい音楽が多いように思われます。

昔は、現在のようにレコードを製作することは簡単ではなく、多くの作品のなかから選ばれた音楽のみがアナログレコードになる状況だっと思います。

その状況のなかで作品をレコーディングすることは、アーティストからエンジニアに至るまで真剣でかつ厳しい状況での製作だったと想像されます。

厳しい状況をへてレコーディングされ製作された多くの音楽作品には、魂がアナログレコードの中に入っているように感じられます。

また、昔の音楽には最近の音楽のようにビジュアルと音楽が一緒になったようなものはなく、アナログレコードの中にはいっている音楽の音だけが全ての表現であったものだと思います。

それらのことから昔の作品には良い音楽が多いように感じられます。

自身の知らない古いアナログレコードを多く視聴して見ると良いと思います。

多くの素晴らしい音楽を発見することでしょう。

                          おわり

                         



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