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★完全なAIが完成すると、人は学習に興味がなくなるかも知れない
AIによって、様々な用途に自動化が進んでいくと人は、今まで苦労して様々なことを得る必要がなくなり、全てAIが自動にしてくれるようになります。
完全なAIが完成すると人々は、最初の内はAIの能力の素晴らしさに感動し、その能力の高さに翻弄されることだと思います。
人は、AIによって豊かさ、楽しみ、幸せを受けることになり、AIを全ての社会システムの管理者になることを求めていくでしょう。
AIを全ての社会システムにしたことに人類は、当分の間、AIが人類の発展にとって大変な貢献者であることに疑いすら持つことは無いと思います。
しかし、AIが人に代わって全てのことを実行してくれるようになると、人は何もする必要はなくなり、自ら思考することすら必要がなくなっていくかも知れません。
人が何もしないですむということは、一見幸せのように感じられるかもしれませんが、生きがいなど人として生きていく意味などを見失ってしまう可能性があります。
人は、様々な悩みや苦悩があるから、それらを乗り越えるために一生懸命に進んでいこうとします。
様々な悩みや苦悩から逃れることが出来た時、人は幸せを実感し感じることができるものです。
AIの導入によって人は、それらを乗り越えた時の幸せ感などが無くなってしまい、生きているという実感というものを見出せなくなるかもしれません。
AIによって、音楽を得るための行動もなく、何も考えずに自動で音楽を聴けるようになると、最終的には音楽という芸術すら興味がなくなり音楽を聴くということすら楽しみでは なくなるのではないかと思います。
人は、何かを得るために思考し行動しなければ、得たときの幸せな気分や楽しみをなくしてしまうのではないでしょうか。
それらのことを考えると、人に幸せをもたらす為の希望として登場したAIというものが、人の生きがいや楽しみまでも奪っていくように思えてきます。
AIが、全てを管理して、AIの能力に頼りきって生きるようになってしまうと人は、自分では何もする必要がなくなってしまい、自ら学習するという行為というものにも興味がなくなってしまうかも知れません。
AIがもたらす人類への影響は、人が学習することすら必要なくなり、音楽は愚か言葉すら興味がなくなってしまうというような人類にとって悲惨といえる状況へと陥る可能性を十分に秘めていると思います。
もし、AIの能力によって、人が様々なものに興味が無くなってしまうということは、どのように便利で自動化できたとしても、本当の意味で人類に幸せをもたらしたことにはなりません。
AIの問題は、完全なAIが完成してからは、人類にとって次の大きな問題を抱えるものでしょう。
AIが人類にとって、今後どのような影響を及ぼすか不確定ですが、本来、人とは何であるかというような、人が生きていく幸福感のようなものを、AIの導入にあたって真剣に考え直す時期にきているのではないかと思います。