File No.76-8  スタジオヘッドホン AKG K240 Studio(8) -ヘッドホン-

それでもAKG K240 Studioは、オススメのヘッドホンであることについて解説しています。

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File No.76 / 08

それでもAKG K240 Studioは、オススメのヘッドホン

 

新しいAKG K240 Studio(中国製)について、AKG K240 Studio(オーストリア製)と全く別物であると酷評したのですが、それでもAKG K240 Studioは、良質なヘッドホンとしてオススメの一品です。

なぜなら、最近のヘッドホンの特徴として、迫力のある音を再現したいのか、やたらと低音が強調されたバランスの音のヘッドホンが目立ちます。

低音が強調されたバランスの音のヘッドホンでは、音楽が単一的に表現されるので、音楽の深い部分が見えなくなり、音楽の楽しみが半減してしまいます。

低音が強調されたバランスの音のヘッドホンで最初は、重低音の迫力に魅力を感じるかも知れませんが、音楽を聴いているうちに重低音のバランスが、音楽の表現を殺していることに気づき、直ぐに飽きてしまうことでしょう。

AKG K240 Studio(中国製)は、昔のAKG K240 Studioのオーストリア生産のものとは全く別物だといえ、低音から高音まで大変優れたバランスのヘッドホンだといえると思います。

AKGのスタジオ・モニターヘッドホンが、評価されている音楽を少し離れた感じにモニタリングできる音は、新しいAKG K240 Studio(中国製)にも、一応、継承されています。

AKG K240 Studioは、オススメのヘッドホンの写真
AKG K240 Studioは、オススメのヘッドホン

AKG K240 Studioは、高音質で優れたバランスの音でAKGのスタジオ・モニターヘッドホンとしての性能も維持しており、大変安価で購入できるので、同価格のヘッドホンの購入を考えているなら、是非、AKG K240 Studioも選択の一部に入れることをオススメ致します。

また、新しいAKG K240 Studio(中国製)は、以前のスタジオ・モニターヘッドホンとしての性能重視のヘッドホンというよりも、中音域の張り出しと低音の張り出しによって音に味付けられていいるので、音楽リスニング用途に向いているように思います。

海外のメーカーのヘッドホンを一度も経験したことのない人には、AKG K240 Studioから日本のメーカーのヘッドホンの音とは異なる音楽の考えを体験できて、そして今まで聴いてきた音楽をより一層楽しめるようになるので特にオススメです。

私は、AKGのプロフェッショナルモニター・ヘッドホン K44 PERCEPTIONも所有していますが、 AKG K240 Studioとは音の品位が大きく異なっていると感じました。

AKG K44 PERCEPTIONの音質は悪くはないのですが、低音も高音の品位もそこそこで良くも悪くなく、さっぱりした音と言ったら良いでしょうか。

AKG K44 PERCEPTIONの音を視聴しても、音質に感動することなく、だた普通に良くもなく悪くもなく鳴っている感じです。

プロフェッショナルモニター・ヘッドホン AKG K44 PERCEPTIONの写真
プロフェッショナルモニター・ヘッドホン AKG K44 PERCEPTIONの写真

AKG K44 PERCEPTIONは、安物のヘッドホンの音である感じは否めませんでした。

それに比べてAKG K240 Studioには、AKGのスタジオ・モニターヘッドホンとしての音のクオリティと質感というのが感じられます。

AKG K44 PERCEPTIONは、ヘッドホン本体がプラスティックの安っぽさを感じさせるデザインですが、結構丈夫で壊れないのが良いところだと思います。

AKG K44 PERCEPTIONは、現在でも壊れず使用しているものの、AKGの音らしさを全く感じさせることがなく、音質で評判が高いAKGのヘッドホンのといえども、安価なものは、それなりの音質であると思ったほうが良いと思います。

AKG K44 PERCEPTIONで音楽を視聴をメインに考えなければ、良くも悪くのない音なので、パソコンやテレビなどで映画を見たりする用途など、それなりの利用価値はあると思いますが、音楽の再生に使用しても、音によって感動することがないので楽しいものではありません。

AKGのヘッドホンをスタジオ・モニターヘッドホンとしてのクオリティ、AKGらしさ求めるなら、最低限AKG K240 Studio以上でないと満足はできないのではないかと思います。

そのようなことで、AKGのヘッドホンを購入するなら、AKGのヘッドホンの、AKGの音の質感と音質の良さが感じられるAKG K240 Studioから、AKGのヘッドホンを検討することをオススメします。

AKG K240 Studioであれば、AKGのクオリティ、品位を十分に堪能出来ると思います。

今後、もしスタジオ・モニターヘッドホンのAKG K240 Studioを購入することを考えており、予算を10000円ぐらいを予定しているのであれば、もう少し出費を頑張って、上級機のAKG K271MKIIを選んだほうが良いかも知れません。

AKG K271MKIIは、AKG K240 Studioよりも低音から高音までフラットで、AKG K240 Studioにある中音域や低音の張り出しもなく低音の硬さもありません。

AKG K271MKIIの方が、AKG K240 Studioのような中音が少し盛り上がった感じと、少し低音が強調された感じもないない分、冷静なモニタリング用途に向いていると思います。

しかし、AKG K271MKIIは、音楽をあまりにもクールに再生するので、AKG K240 Studioよりも味気のない音に聞こえてしまうかも知れません。

それでもAKG K271MKIIには、冷静でクールな音質でありながら、AKG K240 Studioより、音に遥かに上質な品位のある質感が存在します。

AKG K271MKIIの上質な品位のある音質は、音楽を長時間モニタリングしても疲れを感じさせないという魅力があり、音楽の細部をモニタリングしていく上では、最高の道具になるのではないかと思います。

最初の内は、AKG K240 Studioの方がAKG K271MKIIよりも、音楽的に再生されるのでAKG K240 Studioの方に魅力を感じるかも知れませんが、長く使用していくうちに、AKG K271MKIIの音の上質さを必ず理解するようになります。

もし、AKG K240 StudioとAKG K271MKIIを両方を持っていたとしたら音の品位の良さから、最終的にはAKG K271MKIIの方を良く使うようになるのではないかと思います。

AKG K240 Studioのフラットで音に癖が少なく品位のある音質は、音楽をリスニングするにも、飽きがこないのでAKG K271MKIIの方を選ぶことになるでしょう。

プロの現場では、音楽の全体のバランスをモニタリングするのにAKG K271MKIIを使用し、ベースラインをモニタリングするのにAKG K240 Studioを使用するように使い分けをしているのではないかと思います。

かつては、世界の多くのプロの音楽エンジニアたちが、AKG K240 Studioを愛用してきたのは事実ですが、最近ではフラットで音に癖が少ないAKG K271MKIIに移ってきているのではないかと思う限りです。

確認は取れていませんが、AKGのスタジオ・モニターヘッドホンの使用している実際の現場ではAKG K271MKIIが業界標準になってきているのではないかと思います。

スタジオ・モニターヘッドホンについて つづく

AKG K271MKIIo & Robot(1)の写真
AKG K271MKII & Robot(1)

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