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スタジオヘッドホン AKG K240 Studio
私自身ヘッドホンは、現在数種類所有している状況で、ヘッドホンの使用頻度も少なく、当分の間は、新しくヘッドホンを購入することは考えていなかったのですが、AKGのK240 Studioというヨーロッパのスタジオで標準に使用されている有名なヘッドホンの販売価格が、6,000円から9,000円という昔では考えられないぐらいの価格で販売されていることを知ったので、興味を持って購入することにしました。

私にとってダイナミック型のヘッドホンは、既に数種類所有しているので、新しく購入するのは、コンデンサー型のヘッドホンしか興味がなかったのですが、AKGのK240 Studioの販売価格が、あまりにも安価になっていることに驚かされ、昔AKGのK240 Studioを使っていたこともあり、大変懐かしく思い購入することに至りました。
このAKGのK240 Studioは、私自身、昔使用していたこともあり、大変思い入れの深いヘッドホンの一つです。
AKGのK240 Studioというヘッドホンは、ヨーロッパのスタジオで標準で使用されているスタジオ・モニターヘッドホンであり、プロの音楽家や音響エンジニアには知らない人はいないといえるぐらいの有名で実績と知名度のあるスタジオ・モニターヘッドホンです。
プロ仕様のスタジオ・モニターヘッドホンというヘッドホンといえば、日本ではSony MDR-CD900STというスタジオ・モニターヘッドホンが、日本のあらゆるスタジオに導入されており実績ともに有名です。
しかし、海外ではSony MDR-CD900STよりもAKGのK240 Studioが様々なスタジオで使用されていた実績があります。
AKGのK240 Studioは、海外のスタジオ・モニターヘッドホンとして、長い歴史と実績を持っているヘッドホンといえるでしょう。
オーディオファンにとってAKGのK240 Studioは、多くの音楽アーティストや音響エンジニアが使用してきただけにAKGのK240 Studioの音質が大変気になるヘッドホンの一つになっているのではないでしょうか。
また、既にAKGのK240 Studioを所有されているオーディオファンも多いのではないかと思います。
現在は、iPhoneなどによって手軽に高音質で音楽を楽しめるようになったことで、かつてのように大きなオーディオ・コンポーネントで音楽を楽しむというような習慣がほどんどなくなってきています。
オーディオファンからして大きなオーディオ・コンポーネントが音楽を楽しむ上で下火になってきていることは寂しいことではありますが、大型のオーディオを購入するオーディオファンという人たちが、少なくなってきているのが現状です。
その反面、iPhoneなどで音楽をより高音質を求める人たちが増えたので、かつてないほどの様々なヘッドホンが発売されるようになり、より高音質で高級なヘッドホンが続々と登場しています。
ヘッドホン市場は、オーディイオ・コンポーネントの市場は衰退している中、かつてないほどの大賑わいです。
ますます拡大へと向かっているヘッドホンの市場は、新しく多くのヘッドホン・メーカーが数多く登場しており、ヘッドホンは、更なる高音質化へと、より高級化へと進んできています。
ヘッドホンが、より高音質へと高級化へと進むことで、優れたヘッドホンが登場することはオーディオファンにとって、大変嬉しい状況だといえますが、音質が素晴らしいヘッドホンだからとしても、3万円以上するような高級なヘッドホンを簡単に購入できるというものではありません。
高音質でありながら、安価に購入できるヘッドホンは、多くの音楽ファン及びオーディオファンが望んでいるものだと思います。
多くのアーティストたちが音楽制作に利用しているスタジオ・モニターヘッドホンというプロ仕様のヘッドホンと同じ物を所有して、音楽を聴いてみたい(味わってみたい)という欲求は、オーディオファンにとって普通のことでしょう。
海外の多くのスタジオで標準に使用されプロの音響エンジニアたちから信頼と実績のあるAKG ( アーカーゲー ) のK240 Studioというスタジオ・モニターヘッドホンというものに、興味を持たないオーディオファンは、ほとんどいないのではないかと思います。
AKGのK240 Studioは、世界中のオーディオファンにとって憧れるヘッドホンであったものです。
AKGのK240 Studioが、憧れるヘッドホンであったと言われても、現在のように何時でもインターネットを通じて、何処の国の製品でもネット通販を通して買える時代に生まれた人たちにとっては、海外のブランドのヘッドホンなどは当たり前の存在なので、たった一つのヘッドホンなどに憧れるなどということを当然、理解することなど無理な相談かも知れません。
日本で海外の情報が少なかった時代、オーディオ雑誌などからAKG ( アーカーゲー ) のK240 Studioが多くのアーティストたちが使用している状況を知って、AKGのK240 Studioに興味があっても、日本円にして価格が26,000円ぐらい必要だったので、なかなか手を出せない高嶺の花のヘッドホンでした。 (現在では20万円以上するヘッドホンなど、今ではごろごろ存在しており考えられないことかも知れませんが、当時は2万円以上もするヘッドホンというのは大変な高級なヘッドホンでした。)
現在のようにAmazonという企業など存在していなく、輸入して販売している業者もほとんどない時代では、家電量販店でAKGのK240 Studioを見かけることも少なかったと思います。
そのような状況から、海外の多くのプロの音楽家たちが音楽製作に実際に使用しているAKGのK240 Studioというスタジオ・モニターヘッドホンは、多くのオーディオファンたちの興味を持っていいるヘッドホンの一つでした。
そのAKGのK240 Studioという高級であったスタジオ・モニターヘッドホンが、大幅に販売価格が下がり、現在、6,000円から9,000円で販売されているのは本当に驚く限りです。
私は、既にヘッドホンを数台所有していたので、今更、所有しているヘッドホンと同じ方式(ダイナミック型)であるAKG K240 Studioを購入する予定はありませんでしたが、インターネットを回覧している時、あまりにもAKG K240 Studioが安価で販売されているのを見せられて驚かされた限りです。
AKG K240 Studioは、私自身、以前使用していたこともあり、少し思い入れもあったので、もう一度、新たにAKG K240 Studio(中国製)を購入することにしました。
そのようなことから今回AKGのK240 Studioについて、私の知っている限りのことを掲載していきたいと考えています。

何故、AKG K240 Studioは、安価になったのか
かつてのAKG K240 Studioは、正規輸入品で26,000円ぐらいで販売されており、並行輸入品でも16,000円ぐらいで販売されていたと思います。
私は、ヨーロッパの標準で使用されているモニターヘッドホンのAKG K240 Studioの音が気になり、かなり昔のことになりますが、販売価格の安い並行輸入品を16,000円ぐらいで購入しました。
そのときから考えると現在のAKG K240 Studioは、が正規輸入品、並行輸入品を含め、約半額という6,000円から9,000円くらいで販売されているので本当に安くなったといわざるえません。
AKG K240 Studioが、安価になった理由として、やはりといって生産国が、オーストリアから中国生産に切り替わったことがあげられるでしょう。
つまり、昔のAKG K240 Studioと現在発売されているAKG K240 Studioとでは、生産国が違うので型番は同じでも、全く同じものではないということになります。
しかし、AKG K240 Studioというのが、中国で生産されるようになったことで以前のAKG K240 Studioと全く同じものではないとはいえ、一応AKG K240 Studioという知名度のあるプロ仕様のスタジオ・モニターヘッドホンが、安価に購入できるようになったことは間違いありません。
AKG K240 Studioは、オーストリア生産から中国生産にシフトしたことが、大幅に安価に販売されるようになった一番の要因であるといわざる得ないでしょう。

また、正規輸入代理店からの輸入だけでなく、並行輸入品が多く販売されるようになったことも、AKG K240 Studioが安価になった要因になっていることだと思います。
安価な並行輸入品が多く販売されるようになると、それに引きずられて正規輸入代理店の販売価格が下がり、AKG K240 Studioの小売価格が大幅に下がっていったということも、AKG K240 Studioが安価に販売されている原因だと考えられます。
世界のスタジオで実績のある本格的なスタジオ・モニターヘッドホンであるAKG K240 Studioが、大変安価に購入できるようになったことは、オーディオファン及び一般の音楽ファンにとっては大変嬉しいことだと思います。
現在、AKG K240 Studioは、昔では考えられないぐらい本当に安価に販売されるようになりました。
補足:並行輸入品
並行輸入品とは、製品のメーカーが認める正規輸入代理店以外を通じて国内に日本に輸入された商品です。
かつては、並行輸入をして販売する業者が少なく、また個人輸入の延長線のような並行輸入品が多かったので保証などが受けられないものがほどんどだったので、並行輸入品というのは、少しマニアックな輸入方法だったものです。
しかし、最近では、ネット通販の普及によって並行輸入業者が増えた為、多くのメーカー製品が並行輸入品として安価に販売されるようになりました。
その中には、良心的なサービスを提供できる輸入業者もあり、新品交換や返金サービスが受けられることもあります。そのような理由から説明書を見ないでも、使い方が分かる製品や安価な製品などは、並行輸入品を購入する人が増えてきているようです。
注意)高額な製品の平行輸入品の中には、偽物も存在するので注意が必要です。